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日本同位体分析研究所の分析の特徴
炭素、窒素安定同位体比に加えて有機物の酸素、水素安定同位体比の分析を実施
日本同位体分析研究所は、安定同位体比の分析によるトレーサビリティ検証や、由来識別など、安定同位体比分析を食品や、その他産業用途に適用する為の研究及び技術開発を行っています。
安定同位体比分析においては、炭素や窒素の安定同位体比分析は、機器分析に熟練していれば、比較的容易に、安定して高精度に分析が可能と言われています。
しかし、有機物中の酸素や水素の安定同位体比分析の場合は、分析値のばらつきが大きく、なかなか精度良く安定して分析する事が難しいと言われています。この為、日本においても有機物サンプルを対象とした酸素・水素安定同位体比の分析検査サービスはほとんど実施されてきませんでした。
日本同位体分析研究所は、食品等の有機物を対象として、酸素・水素安定同位体比の分析を高精度で測定可能という点が特徴です。 酸素や水素安定同位体は、生物の組織体分子の酸素や水素が環境水(降雨、飲料水、農業用水等)に由来するという点、及び炭素、窒素よりも安定同位体比の変動が大きい事が特徴です。
炭素や窒素同位体により農法や例えば大陸間などの地理的にも大きな差がある原産国等の判別は可能ですが、河川系や、同一国内での地方などのより近接した地域間では、炭素や窒素同位体では、差がほとんどなく、判別は困難です。
産地や生育地指標として重要な酸素・水素安定同位体比
産地などのトレーサビリティ検証を実施する為には、炭素や窒素といった生育状況を示す指標に加えて、産地や生育地の地理的指標となる要素が必要です。 酸素や水素安定同位体比は、降雨、地下水、農業用水、飲用水といった環境水指標です。 この酸素・水素安定同位体比を加える事で、産地や生育地のより詳細な識別が可能となります。 そして、酸素・水素安定同位体比の分析を有機物を対象に安定して実施できる事が日本同位体分析研究所の特徴です。
有機物を対象としての酸素・水素安定同位体比の分析が可能である為、牛肉の原産国判別や、濃縮果汁と水を添加しないストレート果汁の判別など、水による相違を分析可能となりました。このように有機物を対象とした分析では、従来炭素、窒素安定同位体比分析が主でしたが、これに酸素・水素安定同位体比を加えての、多元安定同位体比による分析が可能となり、さまざまな新しい分析検査が可能となりました。
水素安定同位体比の利用及び加工食品分析に関するご注意
水素安定同位体比の分析の課題
水素については、食品などの有機物質の場合、生物試料中の交換性水素(まわりの水素(主に水)に反応して、周辺環境の水素を取り込んでしまう)がある為、サンプル自体の状態により水素安定同位体比が大きく変動する場合があります。 この為、水素安定同位体比の分析には、補正や、サンプル保持条件など別途特別の配慮が必要です。
日本同位体分析研究所は、生物試料(食品を含む)については、水素安定同位体比をデータ評価に使用する事には、特に留意しています。 生物試料以外で、交換性水素を有しないサンプルの場合には、この問題はなく、安定して高精度の水素同位体比の分析が可能です。
加工食品分析の課題
加工食品の場合、さまざまな原料が使用され、かつ多くの加熱・加工処理がほどこされています。 安定同位体分析は、素材の組織体の構成分子中の4元素の安定同位体比を測定、比較しています。
従って、加工食品を対象とした分析検査では、どの程度まで原材料の生産履歴を安定同位体分析で検証できるかは、それぞれの加工食品により異なります。 例えば、果汁や冷凍野菜、果実、加工度の低い食品の場合には、比較的容易でしょう。 加工度が高くなり、また原材料が多種類になるほど困難になります。 この為、日本同位体分析研究所は、さまざまな加工食品について、顧客の要望を受けて、無償での研究分析を実施し、分析検査の可否又は、どの程度までの対応が可能かについて、評価しています。詳しくは、検査業務部にお問い合わせください。

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